傍若無人な人は、人のことなんて知ったこっちゃないので、ムダがなくて、ストレートに目的を達成しやすい。

HALママのママは…かなり傍若無人な人だ(笑)傍若無人な人というのは、心が冷たいのではなくて、自分の目的を真っ直ぐに達成する人なのだ。

HALママのママは、超ど田舎の夜間の家庭科の定時制高校しか出ていない。極貧の農村から集団就職で都市へ出た人だ。でも、溢れるほどの自己肯定感に満ちていて、近所のスーパーに行って「私を雇わんかね?」と自分を売り込んで、人を募集してもいないスーパーで職を得て、チーフも務めた。そこの店長が体調を崩して店長職を続けられなくなったので、店長を引き抜いて、一緒に飲食店をはじめ、店長はHALママの実家で家族同然に暮らしはじめた。身体を壊して働けなくなった叔父さんも一緒に住み始め(叔父さんの実家ではない)、何が何だかヘンなファミリー構成になっている。でもHALママのママは、近所の人にどんな噂をたてられても、知ったこっちゃない。

すべて、困っている人を捨てておけないHALママのママのせいだ。そういう超超超マイペースな母を持つと、子は…【人は変えられない】という原則を思い知る。

困っている人を親が勝手に家に住まわせることについて、子供に拒否権はない。アカの他人の店長が、HALママの進路についての家族会議に参加してても、どうしようもない(笑) 叔父さんのヌード写真集がHALママの本棚に勝手に並べられていても、どうしようもない(笑) HALママのママのパチンコ依存も絶望的にお手上げ。

人は変えられない。親であっても、子であっても。まして他人なんて絶対無理。

HALママにはどうしても、人を変えられるなんて、思えない。

変えられるのは、人じゃなくて、自分だけ。

まあ、そう、腹をくくってしまえば、他人を変えようとしてムダなエネルギーを使うロスを省ける。

だから、HALにも好きなようにさせてきたし、これからもそうさせるしかない。

私立の学校に行きたいと言うのも、HAL。

英検1級まで受かりたいと言うのも、HAL。

国立大理系に行きたいと言うのも、HAL。

HALママには、手助けをすることしかできない。

親が凸ると子供は凹る。親が凹ると子供は凸る。HALはきっと、隔世の凸だな。

それで、HALママは、HALママのママから言われるのだ。

「HALママは消極的だね。」

いやいやいや、起業もしてるし、HALの教育もしてるし、家もまわってるし、パチンコもしないし、十分じゃないですか。これ以上ど~せ~と?

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⇒ 『言ってはいけない 残酷すぎる真実』って本読んだ、『子育ての大誤解』って本はナナメ読み