テレビで録画してあった「耳をすませば」を見た。
最近よく子どもの貧困問題で、高校や大学に行きたくても行けない子のことをやっているけれど…。
そりゃそうなんだよ、経済格差で高校や大学に行きたくても行けないという状況は良くないのだよ。
でもさ…。
何かモヤモヤしてはっきりしない気持ちになるのは…
NHKとかの番組は、難関大学を当たり前に出たエリートが作っていて、
一生懸命「かわいそうな子たち」を取材している、その目線が何だか気持ち悪いのだ…。
前々から思っていたけど、「耳をすませば」を見てやっぱりそうだよね、と思ったのは、
日本て国は、もっとドイツみたいに、手に職系の仕事に敬意を払うべきだということ。
ちゃんと技術に対して正しい敬意を払うべきだ。
高校や大学は、学問をしたい人が行くべきで、
高度な技術を身に着けるためには中卒でその世界に入る方が合理的で、そういう人たちを格下に見る目線が間違っているんだよ。
実際、伝統芸能の家に生まれた人たちには学歴なんて要らないし、高卒の大女優さんや大俳優さんだっていっぱいいる。市川海老蔵も蜷川幸雄も市村正親もイチローも羽生善治もホリエモンも高卒だ。
高校や大学に行かない=「頭が悪い」とか「かわいそうな人」という目線が、本当は一番間違ってるんだと思う。
一番問題なのは、お金の問題じゃないんだよ。
もちろん、勉強を続けたいのにお金がなくて高校行けないっていうのは是正すべきなんだけど。
「耳をすませば」の主人公のインテリ風一家と、「下剋上受験」の一家が同じようなボロマンション住まいなのが笑える。学歴と収入、関係ないのよね。