HALママは、仕事帰りの路線バスで、施設帰りの知的障害のある人たちと一緒になることがよくある。
知的障害のある人たちは、ひと目でわかる。
顔つきが、様子が、違う。
それでふと思ったんだけど…
じゃ、知的レベルが尋常じゃなく高い人たちは…?
ひと目ではわからない。
でも、知的障害の人と同じぐらいの割合で、案外、たくさんいるはずだ。
たぶん…
そういう人たちは、自分がそうであるとわからないように、隠してるはずだ。
脳科学者の中野信子さんは、一度聞いたことは忘れなくて、子供の頃、どうしてみんな100点取らないのか不思議で、一度そのことを口走ったら、周囲に引かれてしまって、それからそういうことは言わなくなったそうだ。
作家の苫米地英人さんは、写真のように見たものを記憶できるらしい。誰でも訓練すれば出来る、と、苫米地さんは思っているらしい。
HALが、小学校の低学年の頃、歌の動画をまるごと記憶してしまうことが出来て、「いっぺんに歌詞が覚えられないから、まるごと覚えて、あとで思い出して、歌詞を覚えるの」って言いだしたときは、は?天然ちゃん?って思ったけど、(高学年で出来なくなった。)
これは、人間やチンパンジーの幼児に普通に備わっている力らしい。フラッシュカードの正体も、コレ。
チンパンジーの子供が、ランキング上位の大人の目をぬすんで、自分が手に入れられる果実を一瞬で見定めて、かすめ取るための能力らしい(笑)
もともと、人類にはそういうすごい力があるんだけど、エネルギーを大量消費するので、
凡人と言われる大人は、超高性能なブレーキを備えていて、少ないエネルギーで、日常生活がスムーズに送れるように進化しているんだと思う。
時々、ブレーキのぶっこわれた人がいて、大人になってもそういう力が残っている人がいるんでしょう…。
たぶん…御三家とか、東大とか、官僚とか、高い割合で、そういう力を持ってる人がいるはずだ…。でも、不気味がられるから、隠してると思われる。
国が予算をかけて未来を託す学生は、記憶力が良く、要領が良く、マルチタスクが上手でないと。
そうでないと、国が抱える大量の諸問題を、効率よく、間違いなく、処理することができない。
だから…
記憶力重視の国立大受験においては、何でもかんでも、努力で片付けられる問題ではなくて。
能力には格差がある、だけど、それを乗り越える方法もある、っていう道を探りたいなあ。