んんんん~、わかったような、わかんないような…。

情報が記憶として定着するかどうかは脳の海馬が決める。

決め手は「生命の存続に役立つかどうか」。

海馬の神経細胞同士の結びつきが強くなるのを、LTPというそうで、

LTPがよく起これば、記憶力が高まる…と。

基本、繰り返し覚えようとすることで、LTPが起こって、記憶が定着するんだけど、

効率よく繰り返し回数を減らしつつLTPを起こすには、脳にシータ波が出てるときに覚えると良い…と。

シータ波は、興味を持ってることを覚えようとするときに出るから、つまり、興味のあることは覚えやすい。

扁桃体が活動してる時もLTPが起きやすい。

扁桃体は感情の工場。

つまり、喜びや、悲しみや、不安で、記憶力が増す。

LTPは繰り返し覚えようとすることで起こるんだけど、寝てるときに記憶が繰り返されるので、睡眠をタイミング良く取ることが重要。

寝てる間に記憶が整理整頓されて定着する。

記憶には、3種類ある。

「方法記憶」3~4歳くらいまでの、大人になってから思い出せない類いの記憶。記憶としては思い出せないけど、体が覚える系の記憶。

「知識記憶」4歳~中学生くらいの間に発達する丸覚えの記憶。

「経験記憶」中高生~大人で発達するいろんなことを関連づけて覚える記憶。一番思い出しやすい。

普通、九九は、「知識記憶」として覚えるけれど、著者は一桁程度の掛け算は「方法記憶」を使って九九並みの速さで出来るので、九九は覚えてないし、中高で数学の公式も覚えることなく、テスト中に公式を導いていた(!)…と。

「天才は方法記憶が作る」んだそう…だ。

へ、へぇぇぇ~。

努力の成果は、倍々で増えるので、最初はまったく伸びないけど、ある日突然、爆発的に伸びるから、まあ、とにかく、あきらめないでたくさんヤレって話。

「方法記憶は、どれだけ多くの問題を解き悩んできたかによってたくわえられます。勉強もせず楽をしてきた人が、あるとき突然ヒラメクようになるなんてことはありません。」

「勉強を続けていると、目の前の霧が急に晴れたように視界が開けて、「ああっ、分かった!」と感じる瞬間があるでしょう。ある種の「悟り」に似た心境でしょうか。」

「現実的な話をすれば、勉強を開始してから効果が現れ始めるまでに、どんなに早くても三カ月はかかることでしょう。」

はい。

まずは三カ月。

繰り返し、繰り返し。

あと、よく寝てね。

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「スイッチ」が扁桃体にあるっぽいことはわかったナ。

「生命にかかわる重要な情報をいかにすばやく、つまり、少ない復習回数で、しっかりと記憶できるか否かは、動物にとって生命の存続にかかわる重大な問題です。そのための作戦が「感情による記憶能力の促進」なのです。だから脳は、扁桃体の活動によって、感情が絡んだ経験をしっかりと覚えていられるように作られているのでしょう。」