「学力=スペック=数学」っていう図式はとても偏っていると思う。

現状の大学入試では、数学の配点が高いから、そうなってしまうんだと思うけど。

配点ていうのは、本当に、あなどれない。

国立大の入試とかで、一次で社会や理科が100点満点であっても、実は二次の英数の方が圧倒的に重視される場合がある。あらためて合格点全体に占める数学の配点をパーセンテージで確認すると、ビビる。

近年、英検でも作文の配点が急激に上がったみたいだ。

もともとリスニングの配点はとても高かったのだけど、リスニングと作文に比べて文法の配点はすごく低い。

英検に関しては、配点の低い文法の勉強ばっかりやって、配点の高いリスニングと作文が後回しになるのは、効率が悪い。

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HALママ「数学が出来る人が、【頭が良い】ってわけじゃないよ。」

HAL「え?」(びっくり)

HALママ「たとえば、絶対音感があるというのは、耳だけの問題じゃなくて、音を扱う脳の領域が発達してるわけだから、絶対音感があるってことも、【頭が良い】ってことだよね?」

HAL「う、うん…。」

HALママ「運動が得意な人は筋肉を動かす脳の領域が発達してるわけだから、やっぱり【頭が良い】。」

HAL「う、うん…。」

HALママ「絵が得意な人は形や色を扱う脳の領域や手で線を書く脳の領域が発達してるわけだから、やっぱり【頭が良い】。」

HAL「う、うん…。」

HALママ「ほとんどの人は、何かしら得意なことがあって、【頭が良い】。数学が出来る人は、数学を扱う脳の領域が発達してるだけ。」

HAL「う、うん…。」

HALママ「ただし、数学は正解、不正解がハッキリしているから、一見【頭が良い】ように見えがち。だから、数学が出来る人は自分のことを【特別頭が良い】と勘違いしがちだし、周りの人もそう思うだけ。」

HAL「う、うん…。」

HALママ「思い込みの力は大きいよ。自分は【頭が良い】!って信じてて、周りもそう思うなら、現実もそうなりがちだってことだよ。」

HAL「う、うん…。」

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林先生のように、東大の人っていうのは、案外、数学が出来るだけのことを、学力が高いだの、スペックが高いだのと言いがちだ。

でもさぁ…、

例えば、テルマエ・ロマエの平たい顔族のおじいさんたちみたいに、

昼間っから仲間と温泉につかってのんびりしていられるおじいさんたちって、人生のスペック高くないか?

修羅場で永遠に孤独な戦いを続けるエリートより、昼間っから仲間と温泉につかっていられる人生の方が、うらやましいと思うHALママ。