(公開日時: 2013年7月6日)
ネットや本でいろいろ調べたところによると、英検のそれぞれの級取得までに必要な学習時間は↓くらいのようだ。
3級1000時間、準2級1750時間、2級2500時間、準1級3750時間、1級5000時間
HALの様子を見ていても、準2級に合格、2級不合格Aの2013年7月現在、学習時間はおよそ2000時間弱だから、まあ、妥当だと思う。
ちなみに、『知力も伸びる英語脳の育て方』という本によると、ネイティブの子供は3才までに6000~8000時間英語にふれるらしい。
子供の英語関係の本やサイトを見ると、学習時間2000時間で、「バイリンガル」として一応の目標とする人が多い。『絶対、わが子は「英語のできる子」に!』の著者はインターナショナルスクールを運営していて、その経験から2000時間で日常会話レベルのバイリンガル、5000時間で学術的バイリンガルになれる、としている。
確かに、学習時間2000時間弱のHALは、オンライン英会話でも問題なく外国人と会話して、講師に「10段階評価で7、ネイティブレベル入門」と評価されたりするので、「バイリンガル」と言えないこともない気がするけど、でも、大人の「バイリンガル」には語彙力がほど遠くて、文法もいい加減すぎる。いや~、まだまだでしょっ
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ところで、仕事で問題なく英語が使えるようになる1級(学術的バイリンガル?)まで5000時間かかるとして、1時間あたり1000円かけると500まんえん!1時間あたり2000円かけるといっせんまんえん!かかる計算になる。おいおいっ!!!
まあ、小中高大で普通1000時間ぐらい授業を受けるから、自力でやるのは4000時間だとしても、英会話学校に1時間あたり2000~10000円もかけて週1回通ってたって、時間の点で考えても費用の点で考えても、ロクに上達しなくて当たり前だ。【時間と費用】、英語の学習は、ここをどう攻略するかがポイントなんだと思う。
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まあ、とにかく、安く!1時間あたり1000円でも出せませんっ!っていうなら、自宅学習しかない。ネットや、TVラジオ講座で毎日コツコツ!とか、ペーパーバックを毎日コツコツ!とか、毎日ケーブルテレビ!とか、毎日フィリピン系オンライン英会話!とか、毎日YouTube三昧!とか、毎日DS三昧!とか、毎日Dlife三昧!とか、毎日Netflix三昧!とか、(大人なら毎日仕事で仕方なく!)っていう、【毎日コツコツ自宅学習系が王道】だ。要はお金をいくらかけたかじゃなくて、どれだけ学習時間が稼げたかってことだ。
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高い教材を買っても、続かなければ意味がない。高くても、毎日やり込んで元が取れれば、お買い得。ただし、高額教材であっても、それだけで十分ということは、ほぼ、ない。1000時間聞きこんでも飽きない教材なんてない。オンライン英会話とか、もっと趣味嗜好に合った本とかは必ず必要になるし、さらにはPCソフトとかDSとかも欲しくなるし、英検の問題集や、受験費もバカにならない。高額教材は余裕のある場合だけにした方がいい。試してみたければ中古で買えばいいんじゃないかな。中古で買って、必要なくなったら売れば、教材費はタダ同然。 結局、いくらかかるのかは、人とやり方によって千差万別。
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1000時間は小中高大で授業を受けるから、日常会話バイリンガル(2級弱)になるには、自力であと1000時間学習する必要がある。毎日1時間学習すれば3年で達成だ。じゃ、どうやるか、って話で…
アメリカでバイリンガル研究をしているピッツバーグ大学言語学科教授、白井恭弘氏が書いた『英語はもっと科学的に学習しよう』という本によると、
学習者の興味ある教材で大量にインプットすること(多聴多読)+少量の実践的アウトプット(会話作文)をするのが効率的らしい。
「音声と文字なら(特殊な事情がなければ)音声を先行させるべき」
「外国語習得の条件は「強い動機づけをキープする」ことと、「正しい学習法を続ける」こと。」だそうだ。
我が家的には、白井教授のメソッドを頼りになんとかやっている。
つまり、3年間、毎日、1時間、好きなドラマをみたり、好きな本を読んだり、たまにオンライン英会話をやれば日常会話バイリンガル(2級弱)になれるってことだ。仕事でもOKなバイリンガル(1級)を望むなら、自力で4000時間学習する必要がある。毎日2時間学習して7年、毎日3時間なら4年強か…。決死で毎日8時間やれば1年半。とにかく、興味を持てる教材を見つけて、長丁場の学習時間を稼げるペースをつかむのがキモだ。安かろうが、高かろうが、どんな教材でもいいけれど、強いモチベーションを保って学習を続けることが重要だ。
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特に子供の場合、小学校6年間、毎日30分、家で学習させてやれば、6年間で1000時間稼いで英検3級レベル達成だ。学校の勉強と合わせれば、大学を出るころには、無理なく日常会話バイリンガル(2級程度?)はクリアできる計算だ。ただし、子供につまんない学習を6年もやらせるのは無理があるし、学習効果が薄い。毎日30分、好きな英語のアニメでも見せて、DSのソフトでもやらせて、たまにオンライン英会話でもやらせておけばいいんだと思う。教材は高額である必要はないし、上達に合わせて子供の趣味とレベルにあう教材を探してやればいい。(それが結構大変なんだけど。)
もし小学校1年生から大学卒業まで毎日1時間の学習を続けるなら、私立学校に行かなくても、留学しなくても、割高な英会話学校や塾に通わなくても、小学校4年生で3級合格、小学校卒業頃には準2級合格で日常会話バイリンガル、中学卒業頃には英検2級、高校卒業頃には準1級(東大入試レベル)に手が届き、大学を卒業するころには1級達成の計算だ。
という取らぬタヌキの皮算用~。でも、たまに、「ラジオ英会話を聞いてただけです」って英語ベラベラの人もいるわけだし、「外国のアニメ見てただけです」ってバイリンガルもいるわけだし、まあ「鰯の頭も信心から」。これを読んで信じたママさん、ぜひお試しください。
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子供の英語の学習時間と到達級
↑表を作ってみた。クリックするとPDFファイルが開きます(↓の表と一緒)。公立小学校の英語授業時間はカウントしてません。HALママも、暇だなあ…。
よく言われる「小学生から英会話教室に行ってもムダ」はKコース。「中学からで十分」はL、Mコース。普通はNコース。最悪Oコース。私立小は一応、授業数でカウントしてるけど、正直私立小の一斉授業はすんごい効果が微妙だから、自宅学習抜きでは難しいと思う。
あと、やっぱり幼児期から始めても、小学生は2級、中学生で準1級、高校で1級ぐらいが妥当なところではないかな、と思う。特殊な教育しないと、英語じゃなくて、内容が理解できない…。
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てところで、HALは、たまたま入った私立小学校が英語に熱心で、小学校1年生から始めて、学校では毎日2時間英語で授業を受け、家では毎日アニメやDSを英語で楽しみ、雑誌や本を隙間時間に読んで、PCやiPadで隔日30分ぐらい英検対策して(最近してない)週1回25分オンライン英会話をして、週1回90分、個人塾で英作文や外国の子供向けワークブックやら中学の文法やらをみてもらっている。この調子だと、家でもだいたい1年に300時間稼ぐので、学校と合わせて1年に700時間ペース。6年修了頃には3900時間(準1級)を達成する計算だ(1年生の時は家ではやっていなかった)。
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追記:ま、計算は計算、結局、小学校卒業時、準1級には届きませんでした。
でもTOEICは605点、ハリーポッターの原書も楽しむことができ、
外国人とのコミュニケーションも問題ない会話力は身に付いたのでした。
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⇒ 使わない高額教材はゴミだと申し上げているのです。ーテレビを見てぼんやりする在宅ワークは、時給600円ー
⇒ おうち英語は【信頼できる人】にアドバイスを受けるべきっていう意見を見かけるけど…、【信頼できる人】って…、誰?
⇒ 英語の始め時はいつ?早期教育についてボンヤリ考えてみた。
⇒ おうち英語を可能にしたのは、Amazonと、YouTubeと、オンライン英会話
⇒ 国語とか英語とか算数とかの土台には共通の「抽象的思考能力」があるんじゃないかと思う
⇒ オンライン英会話は「インプット」でも「アウトプット」でもなく「スイッチ」だと思ってる
⇒ 語りかけは「インプット」ではなく、「スイッチ」だと思っている
⇒ 早期教育失敗の原因は「足す」ことじゃなくて「引いて」しまうこと
⇒ 私立小中に9年通った結果(4000時間やってもバイリンガルにならないよ)
⇒ 英語はキライ。
⇒ ブログを読むときには、書き手の目的を差し引いて読まないと
⇒ おじいちゃんが教えてくれた、成功するために必要な、たった1つのこと。
⇒ 子育て上手なママ
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