フラッシュカードってさ、直観像記憶(映像記憶)だよね?
チンパンジーの子供にはだいたい備わっているらしい。
大人になると消える能力なんだそうな。
「直観像記憶と言語のトレードオフ仮説」
http://langint.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/ja/k/074.html
七田式とかの幼児教室でもやってるらしいから、まあ、人間の子供にもたいてい備わってるんでしょう。
HALは、フラッシュカードや映像記憶の訓練はやってない。
(誤解する人もいるけど、小学校受験でフラッシュカードや文字や数字はやらない。)
でも勝手にそれっぽい能力を駆使していた。
で、11才で消えた。
幼稚園の時に訓練で上げたIQは10才前後で消えるらしいんだけど、きっと脳の使い方が変わるのね。
4年生の時にはとても読めそうもなかった難しい文章を、6年生で曲りなりに読めるようになったHAL。
10才より前の能力は、大人になると消えて、その代わりに、大人の抽象的思考を手に入れる。
ここの転換が上手くいかないと、高学年で急に勉強についていけなくなる。
フラッシュカードが得意だからって、賢くなるわけじゃない。
一時的にIQが高くなっても、天才になった訳じゃない。
もし、本当に天才だったら、放っておいても伸びる。
大人が必死で伸ばさないとダメな能力なら、10才で消える。
まあ、どうせ消える能力なんだから、子供が喜んでするならいいけど、あんまり無理や不自然なことはしない方がいいんだろう。
幼児~低学年の成績を過信せずに、ちゃんと子供を見守り続けなくちゃいけない。