「国立大学の人文系学部・大学院、規模縮小へ転換 文科省が素案提示」
http://www.sankei.com/life/news/150528/lif1505280016-n1.html
>>教員養成や人文社会科学などの学部・大学院について「組織の廃止や社会的要請の高い分野への転換に積極的に取り組むように努めることとする」と明記された。

最近は教員がダブついて、非常勤採用しかないからね、先生目指して、長年苦労して頑張ってきた人たちもワーキングプア状態…。

でもだからって教育学部や文学部の縮小なんて、短絡的だよなあ…。

大学ってのは、ビジネススクールじゃないのよ。

アメリカの大学はそうかもしれないけど、日本の大学はそうじゃない。

いい大学行けば、いい就職が保障されるわけじゃない。

だいたい、今ITのトップを走っている40~50歳の人たちは、かなりの割合で文系出身だと思われる。

なんでかっていうと、20年前の工学部では、コンピュータの開発はやってても、コンピュータの使い方は教えてなかった。

爆発的にIT人材が必要になって、文系の人たちが大量に飛び込んで行ったんだ。

うちのダンナもIT系で働いてるしHALママもホームページの仕事してるけど、二人とも文系出身。

あのホリエモンでさえ、文学部出身。

だいたい、今社会が必要としている分野が、20年後にも必要とされるかはわからないし、

ガチガチに固まった理系分野だけでは、20年前のITみたいに新しい潮流に乗るのは難しくなる。

損得抜きで文学部に進学しちゃうような、好奇心だけで生きてるような人文学生こそが、新しい潮流に一番乗りすることができた。

ノーベル賞を取った人たちだって、当時メジャーな研究してたわけじゃない。

社会や大学には、いろんな衝撃を吸収できるような、ゆとりの部分が必要なんだよ。

だいたい、必要だからって増やした弁護士、ワーキングプアになってんじゃん。

英語だって、プログラミングだって、それだけじゃ喰っていけないんだよ。

ビジネスで成功したければ、自分で努力するしかない。

プログラミングなんて自分でやればなんぼでもできるし、

英語だって、自分でなんとかできるじゃん。

理系でせっせと勉強して会社に入っても、新しい技術についていけなくなれば、容赦なくリストラされる。

何でもかんでも、学校で教えてもらって、習ったことだけ出来ればいいなんて思ってると、ポイ捨てされる。

まあ、いいか悪いかわからないけど、

HALママの周りの文系高学歴非正規雇用の人は、たいてい複数の仕事をしてて、強制ワークシェアリング状態。

好きなことしつつ生き残るためにはそんな選択も必要な時代なのかなあ、と思う。

どの分野が稼げるか見極めて、稼げない分野で生きるならどうすればいいか、自分で対策立てて、自分でスキルを高めていかないと。

今の時代、ネットで検索すれば、たいていのことは、わかるんだからさ。