黒人差別の映画。

なるほど…。

差別ってのはつまり、完全に、受ける側ではなくて差別する側の問題なんだな。

構造的に、綿花栽培というのは、低賃金労働なしには成立しない。

だから、黒人の人権に配慮して尊重して労働させるなら、軋轢は少ない。

体格の良い大きな黒人男性を奴隷にすれば、生産性は上がるけど、白人側が恐怖を感じていれば、虐待を繰り返す…と。

これは、盲導犬や介助犬と人間の関係にも似てるな。

犬の自由を奪わないと、共生できない。

犬の気持ちを尊重すれば、問題は起きにくい。

犬を叩いたり脅したりして恐怖で支配しようとすれば、噛みつく。

そもそも構造的に無理のあることをするとき、上に立つ人が、恐怖を感じると、差別が問題化するんだ。下にいる人を尊重してると、差別は表面化しにくい。

日本の女性差別もそんなもんかもな。

家庭内で、ダンナがちゃんと女性を持ち上げて、かかあ天下になってれば、問題は起きにくいけど、

ダンナが疑心暗鬼になって、妻が離婚したがってるんじゃないかと疑ったり、金の力でねじ伏せようとかすると、女性差別が顕在化する。

一般に、女の方が小賢しいからね。男の人は、女が何考えてんだかわかんなくって、怖いんだろうな。

「女は〇〇だから~」っていろんな理由をつけて表社会から排除しようとするのは、結局、男性側の恐怖心によるんだろうな。女性が表社会で上手くやりたいと思ったら、「ほら、怖くない。」(ナウシカ風)ってやるしかない(笑)

リッチな人たちは、ビンボー人が何考えてんだかわかんないから、怖くなって、ヒドイことを言ったりしたりするんだろうな。問題は、ビンボー人の方にはないよ。リッチな人が抱える恐怖心の問題。

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やっぱり、風の谷のナウシカを歌舞伎にするのはムリがあるな…。

小娘のはずのナウシカを、43歳の男性が演じるのは…、キツイ。