HAL「あ~、ちゃんとやった問題なのに、テストだと出来ない…」

HALママ「あ~、おばさんたち、捨てちゃったんだね。」

HAL「?」

HALママ「記憶は、大きな玄関ホールのある倉庫みたいなとこに入るんだけど、

HALが勉強すると、大きな玄関ホールに、ぐっちゃぐちゃに荷物が運び込まれるの。

HALが寝てる間に、

マレフィセントの妖精みたいなおばさんたちがたくさん出てきて、

「あら~!たいへん、たいへん!HALちゃんは化学が大嫌いでHALちゃんの体に悪いから、捨てなきゃ!捨てなきゃ!」って

捨てちゃうんだよね。

妖精のおばさんたちはHALちゃんが大好きだから、

HALちゃんの嫌いなものは、み~んな、捨てちゃうんだよね。

HALちゃんの大好きなものから、奥の倉庫にきちんとしまっておいてくれるの。

だから、捨てられないように根気よく「捨てないで」ってステッカーを貼っておかなきゃいけなくて、

何度も何度も繰り返して覚えると、ステッカーが貼られて、

「あら~、HALちゃんは化学が嫌いだけど、これは大事だから捨てちゃいけないのね!」って

倉庫に整理して入れておいてくれるんだよ。

そしたら、取り出しやすくなって、点が取れるんだよ。

あと、ちゃんと寝ないとおばさんたちが出てこられなくて、玄関先に放りっぱなしだから、やっぱりちゃんと寝ないとね。」

HAL「…。」

はい。

素人の妄言ですよ。

参考文献はまたしても『受験脳の作り方』です。124p

「おそらく知識は、ただ脳に詰め込んだだけでは、使いものにならないのでしょう。知識が乱雑に蓄えられてしまっていて、すぐに使用できる状態になっていないのです。これではどんなに立派な知識でも、宝の持ち腐れとなってしまいます。
蓄えた知識を整理整頓して「使える」状態に変えることが、睡眠の役割の一つです。」


池谷祐二『受験脳の作り方』