最近のHALは、とても想像力が豊かになった。

小学生の時はさほどでもなかった絵が、メキメキ上手くなって美術の成績が英語の成績を超えた!(英語もがんばってください…)

家ではたいてい、イラストを描いたり、パソコンで動画を作ったり、音楽編集したりして遊んでいる。

HALママ「もう動物はいいの?」

HAL「もう動物は危なくないってわかった!」

そうですか…。

なんつ~か…

やっぱり、中学生になると、想像力が発達するんだろうな…。

小学生の時は、目の前の世界をなぞるだけ。目に映るものを理解するだけ。言葉の表面上の意味を理解するだけ。

中学になると、目に映らないもの、人が何を考えているかとか、言葉の裏にある感情とか、動画や音楽が表現している感情に興味が移るんだろうな…。


チンパンジー先生の本が面白かったので、さらに『心の進化をさぐる』って本を読んでみた。

「「想像するちから」、それが人間をして人間たらしめていると、考えています。」

なるほどね…。

面白かったのは、チンパンジーの顔の、輪郭だけを描いた絵(目や口はなし)を、チンパンジーの子どもと人間の子どもに与えて、好きなように落書きをさせると、チンパンジーは描かれている顔の輪郭をなぞるのだそうで、人間の子どもは目とか口を書き足すのだそうだ。

チンパンジーは【ある】ものに注目する。人間は【ない】ものに注目する。

チンパンジーは、絶望しないんだそうだけど、人間だって小学生低学年以下なら絶望して自殺することはマレ。小学校高学年から急に悩みが深くなる。

これって…

大忙しでこの世界を丸ごとスキャンして理解する作業が終わって、中学生頃、自動運転生活に入って、一気に想像力が発達して、自分に【ない】ものを発見してしまって苦悩するんだろうな…。

自分に【ない】ものを見つめてしまうのも、想像力のなせる技。

現状はどうであれ【未来への希望=本物の幸福感】を生み出すのも想像力。

想像力って…

不思議なもんだね。

なんとなく…、小さな子の方がいろんなことから自由で想像力が豊かなような気がするけれど…、やっぱり、見えてないだけなんだろうな。本当の想像力ってのは、中高生くらいで急速に発達するものなのかもな…。

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仏像の中でも、「菩薩」と呼ばれる仏像は、お釈迦様が若い頃の姿をモデルにしている。

広隆寺の弥勒菩薩(国宝彫刻の部第一号)とかね。

インドの王子様だから、上半身は裸で、アクセサリーをつけ、頭には宝冠。

でも、思春期に入って、自分は恵まれた環境で育ちながら、目の前の人々の苦境を救えないことに苦悩する。ロダンの考える人と同じポーズで悩んでいる。

家族を捨てて、家出して、修行に出かける前の姿。

若者は…

苦悩するのだよ…

ギザギザハートの子守唄~♪