どうしても見たい番組があって、アマゾンのプライムビデオで、NHKオンデマンドを追加契約して見るようになった。
ついでに見た『NHK100分de名著』の『孫子の兵法』と『貞観政要』に感心してしまった。
『孫子の兵法』は、紀元前500年ごろの兵法書。
『貞観政要』は、中国史上、最も安定した政治を行った唐の第二代皇帝・李世民の問答集。
どっちも、リーダー論として有名なんだけど…
ちゃんと読んだことなかったけど、これ、すんごい日本の学校教育にもあてはまるんじゃないかと思った。
HALママの高校時代は、伝統進学校の深海魚だったんだけど、先生たちは、学年最下位で不登校のHALママのことも、まったくもって放っておいてくれた。おかげで、無事に卒業出来たし、浪人しながら大学にも大学院にも行けた。
でも、
HALの学校は、中堅進学校で、いやまあ、管理がキツイ。放っておいてくれない。めんどくさい。
高校ってこんなに違うもの?と思ったんだけど、まあHALママだって、中学の時はヒドイ管理教育だったっけ。
『孫子の兵法』は、やる気のない農民を無理やり徴兵して、戦わせるための必勝法。
『貞観政要』は、科挙に合格した粒ぞろいの官僚を上手く使う方法。
そ~なんだよ、集団の質が違えば、運用法も変わるってことなんだ…。
やる気のない、グダグダな集団は、みっちり管理して、背水の陣(孫子の兵法に出てくる)を敷いて死力を尽くさせないと。基本、体育会系。権謀術策もアリアリ。
テストを通過した粒ぞろいの人員なら、自由にやらせて、能力を発揮させればいい。リーダーは適切に人員配置したら、あとは見守るだけでいい。信用第一。権謀術策はタブー。
そ~ゆ~ことだったのか…。
田舎の公立中とかで、『孫子の兵法』な世界しか知らないと、見たこともない上の世界には、さらに強烈な血も涙もない世界が広がってる?と思うかもしれないけど、実は、上に行けば『貞観政要』なフリーダムな世界が広がっている。
ずっと、フリーダムな『貞観政要』の世界しか知らない人は、『孫子の兵法』的なキツイ世界はちょっと垣間見るだけでも怖いし、近寄りたくないと思ってる。
な~るほどね~。
HAL、がんばって『貞観政要』ワールドを目指したまえよ。
「『孫子』――乱世を生き抜くための哲学」(NHKテキストView 2014.03.19)
http://textview.jp/post/culture/12784
「『貞観政要」に学ぶチーム力の鍛え方」(NHKテキストView 2020.02.10)
http://textview.jp/post/culture/40293
これと似た話、『残酷すぎる成功法則』で読んだよなあ。
「外交的な人と内向的な人のどちらがすぐれたリーダーになるかは、彼らが統率する人びとのタイプによるというのだ。従業員が受け身の場合には、社交的でエネルギッシュな外交型の人間が本領を発揮する。しかしながら、目的意識のある人々を率いる場合には、内向型のリーダーのほうが望ましい。彼らはよく耳を傾け、後ろ盾となりながらも部下の自主性を重んじるからだ。」(『残酷すぎる成功法則』2017年 186p)
NHKオンデマンド、いいわぁ~♪これ一日中見てたら、文学部行かなくてもいいんでないの(笑)