「英語の前に国語じゃないの?」っていうことを言う人がいるけど…。

HALの様子を見てて、英語と国語はもちろん言語なんだけど、算数も音楽もプログラミングも言語なんじゃないかと思う。(たぶん囲碁や将棋も)

どれも1000~2000時間ぐらいやるとスラスラと出来るようになる類の…。

国語の上に英語が乗っかってるんじゃなくて、国語と英語と算数と音楽とプログラミングは、並列で発達していく気がする。

音楽も音大に入るくらいに突き詰めていくと数学に近づくらしいし。

だから「英語の前に国語じゃないの?」っていう議論は、「算数の前に国語じゃないの?」とか「音楽の前に国語じゃないの?」とかいうのとたいして変わらないナンセンスさがあると思う。

確かに、赤ちゃんの頃から日本語を排除してカタコトの英語で生活させちゃうと、なんだかおかしくなるっていう現象はあるだろうけど、

それは英語をやったせいというよりは、日本語を排除したせいだろう…。

単純に、通常発達するはずのレベルの母語を排除しちゃった結果だと思う。

英語をやったこと自体は悪くはないんだと思うな。

国語については、究極的には1日1冊のペースで本が読めるっていうのが、我が家の目標かなって思ってる。

夢中になって本を読む経験を積めば、1日1冊くらいは読めるようになる。

読解力がど~の、漢字がど~のっていうより、単純に1日1冊読めるっていう力が大人になったら強みになるし、ある程度以上の仕事に就くと、必須の能力になると思う。

本を読んであらすじをレポート用紙1枚にまとめるって商売が成り立つくらいだもの。

新規事業に関連する本を1週間で10冊くらいザクっと読んで企画書書くとか、

部下が作ったバカみたいに分厚い報告書を一日で読んで、ざっくり修正指示する力が必要になるんだよね、きっと。

だけど中学生は忙しすぎる。もうちょっと暇がないと、夢中になって本を読む時間が取れないよなあ…。

最近、プログラミング教育も流行ってきたみたいだけど…。

これも本質的には、言語みたいなもんで、どれだけやったかっていう時間の問題だと思う…。

だけど、プログラミングを1000時間とか2000時間とかって、英語や算数よりずっとお金と手間がかかる気がする。

若い人のことを「デジタルネイティブ」とか簡単に言うけど、最近の若い人は、スマホばっかでパソコンを触りもしない。むしろ、退化している。

パソコンを触らないと、プログラミングは出来るようにならない。

だからうちでは、HAL専用のパソコンをWindowsもMacも、スマホもiPadも用意して、好きに遊ばせている。

正直、プログラマーの仕事って、3分の2はトラブル処理だと思う。

原因のわからないトラブルに取り組む辛抱強さと、呪文みたいなコードを一文字ずつ読み解いて修正する精密さと、お手上げだって騒ぐ人に冷静に説明する根気強さ。

トラブってなんぼ、っていうのが本当のプログラミング教育だと思う。

だから、トラブっていいように、HALには専用のパソコンを与えている。

たぶん…ここまでIT機器を子どもの好きにさせられる家庭ってすごく少ないと思う。

機器を揃えるだけでお金もかかるし、高価な機器を子どもの自由にさせる勇気も要るし、どんどん新しくなる情報を集めるだけでも大変だし、トラブルがあった時に見てやるのも大変だし。

夏休みに参加したプログラミング講座も、事前に指定されたソフトを家でセットアップするだけで1日かかった。

それでもうちは夫婦でIT系なんで、やらせたくてやってるんだけど…。

ママがパソコントラブル見てやったり、学校で一斉にやって成果を出すのは…、英語より難しいだろうなぁ…。

うっかりすると、プログラミング教室にカモられるだけで終わっちゃうよなあ…。

お金かからないランキングは以下みたいなもんかな。まあ、やり方によるだろうけど。

1位 国語、2位 算数・数学 3位 英語 4位 音楽 5位 プログラミング

大学受験時のお役立ちランキング

1位 算数・数学 2位 英語 3位 国語 4・5位 プログラミング・音楽

就職時のお役立ちランキング

1位 英語 2位 算数・数学 3位プログラミング 4位 国語 5位 音楽

国語と英語と算数と音楽とプログラミング、どれもこれもやらせた挙句に水泳やらバレエやら、欲張りすぎると時間はいくらあっても足りない。

ある程度はおおまかに目標を設定して、あきらめる部分はあきらめて、抜ける手は抜かないと、時間もお金も足りないよなあ。親子もろとも、くたびれちゃうさ。