シリコンバレーにあるスタンフォード大学を見学した。

いや~~~~、広かった!ちょっとした村くらいの広さがあった!とても徒歩ではまわれない。構内には広大な駐車場があるし、自転車で移動してる人も多かった。

ビジターセンターとかあって、シンボルタワーの中も見学できるし、ミュージアムもあるし、見学者は歓迎ムードだった。

しかしだ…。

見学してる親子は、アジア人ばっかりだった。面白いくらいにアジア人ばっかり。白人だって夏休みだろうに、見学者はアジア人(特に中国人)親子ばっかり。

なんというかね…、

中国パワーはすごいっ!勢いが違う!教育にかける情熱が、アメリカ人とはケタ違い。自国の政府が信用できない分、中国のエリート層がアメリカでいい教育受けさせようと必死になるんだろうな…。

シリコンバレーの近郊には超広大な農地が広がっていて、手作業の人海戦術で収穫をしている人たちがいて、景気の悪そうな住宅街もあるんだけれど、そういう所に住んでる人が、子供は出世できるようにスタンフォード見学したりするか?っていうと、多分、しないんだろうな。

スタンフォードに親子で見学にくるのは、海の向こうのアジア人ばっかり。

薄々感じていたことだけど、やっぱり、アジア人というのは、努力して学問を修めれば誰だって成功できる!っていう確信に満ちている。一方、アメリカ人は、あきらめがちだ。

中国人はどこの都市にだってグイグイ入りこんで中華街を作るけれど、じゃ、アメリカ人が中国語をマスターして北京でアメリカ街作れるか?っていうと、多分、出来ない。日本語マスターして東京にアメリカ街作れるか?っていうと、多分、出来ない。(もちろん、現状、作る必要はないだろうけど、必要があっても出来る気はしない。)

なんか…、ド根性が違うのだ。

それでも、スタンフォードはアジアに視線は向けてるらしくって、同志社大学と交換留学できるっていう英語パンフレットが置いてあった。学内の本屋さんにはアジア関連の書籍が山積みだったし、日本の漫画だってたくさん並んでいた。

アジア勢に吸い上げられるだけ吸い上げられてしまっている現状を、どげんかせんといかんっ!と思っているらしいことは感じた。

シリコンバレーとか意識高い系の人ほどアジアの動静に敏感だけど、でも実際、アメリカの普通の学生がアジアを学ぶのはハードルが高いし、大変な割には儲からないし、バカにしているアジアのことを学ぶなんて、モチベーションが上がらないんだろうな、と思った。

やっぱりね、苦労して言語を学ぶとか、儲からないのになかなかできるもんじゃない。日本人だって、英語が出来れば収入が上がると思うからこそ頑張る人も多いんだと思う。アメリカ人が英語以外の言語を学んだってね…、収入が上がるわけでなし…。

そう考えると、日本人の帰国子女とか、とてもレアな存在で、チャンスも仕事も豊富にあるよなあ。

HALは帰国子女ではないし、英語で食べていくつもりもないようだけど。