HALの小学校受験の時、「リーダーシップ」に苦戦した。なんといっても、HALはマイペース。行動観察はいつも大変だった。

「リーダーシップ」って何?どんなもんだかもわからないまま、対策の取りようもなかった。

以前に読んだ『脳はどこまでコントロールできるか?』っていう本に、面白いことが書いてあった。

「優秀な人がリーダーになるとは限らない」

詰まるところ、リーダーとは、「実力のある人」がなるものではなく、「確信のある人」がなるものらしい。

グループの中で、一番に発言して、確信を持って話す者がリーダーになる。

なるほどね~。

先日、HALと動物園に行って、サル山のサルに飼育員さんと餌をやった。

飼育員さんがオリに近づくと、ササーッと寄ってきたのはボスザル。

飼育員さんは「別にボスザルが他のサルを押しのける訳じゃないんだけど、他のサルが、ボスザルに遠慮するんです。」と教えてくれた。

なるほど~~~。

自分が、一番にエサを貰えるに違いないと、確信を持っているサルがボスザルになるのだ。

ササーッと寄ってきて、一番良い場所に陣取り、次から次へと餌を貰い、お腹がいっぱいになるまで、そこを離れない。

他のサルは欲しいのに、遠巻きにして寄ってこない。

これが、リーダーの本質か。

自分に自信があり、いつでも迷いなく一番乗りする者がリーダーになるのだ。

他者への配慮なんかは、お腹がいっぱいになってからする話だ。

動物の世界って面白いなあ…