ここに書いてある「コツ」は2015年以前に受験した時に書いたものです。
ここ数年で英検は激変しています。
2級以下でもライティングやスピーキングが入ってきたそうだし。
自己責任で参考にしてください。
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子供に英検を取らせるコツは、ずばり、英語耳を鍛えることだ。
英検の合格ラインは↓の通り。
【一次試験】2級〜5級:満点の60%前後、1級~準1級:満点の70%前後、
【二次試験】1級〜3級:満点の60%前後
で、1次試験のリスニングの配点をみると、↓のようになっている。
5級、50点満点中25点で50%
4級、65点満点中30点で46%
3級、65点満点中30点で46%
準2級、75点満点中30点で40%
2級、75点満点中30点で40%
準1級、99点満点中34点で34%
1級、100問満点中27問で問題数としては27%に見えるけれど、本当の配点はリーディングとリスニングとライティングで三等分33.3333%なので、リスニングの1問あたりの配点はリーディング(問題数41問)の1問よりも大きくなる。
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5級程度ならリスニングで90%以上は狙える。5級でリスニング満点なら、あと10%、筆記で25問中5問、正解すれば合格だ。4級、3級でもリスニング満点なら、14%、筆記で35問中10問、稼げればいい。準2級と2級では、20%(45問中15問)。準1級では36%(42問中、35点必要。配点は作文1問14点、長文内容2点×10問、その他の問題は1問1点)
リスニングは筆記に比べて単語も内容もやさしい傾向がある。さらに「筆記」とは言っても、実際に文字を書くのは準1級からだから、2級までは、読めて並べ替えさえ出来れば、書けなくてもOK。だから、帰国子女とかで、3年ほども海外暮らしをした子は、リスニングがほぼ満点なので、筆記がダメでも英検に受かる。ロクに書けない低学年の帰国子女でも英検準2級なら楽勝、英検2級程度なら合格するらしい。
準1級からは合格ラインが2級60%から準1級70%に上がり、リスニング配点が2級40%から準1級34%に下がるので、リスニングに頼れなくなり、日常会話で使わないような単語も必要になるので、帰国子女でもきっちり対策しないと受からなくなる。
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つまり帰国子女じゃなくても、英語耳育成の臨界期である10歳以下の子供の場合、徹底的に耳を鍛えれば、難しい単語や文法を無理やり詰め込まなくても、3級程度の英検なら十分クリアできる。
幼児には「普遍文法」とか言って、生まれつき文法の基本構造が備わっているらしい。だから、文法の説明は軽めでいい。
⇒ 普遍文法の話 https://spring.littlestar.jp/english/?p=4248
⇒ 『英語は逆から学べ!』って本読んだ https://spring.littlestar.jp/english/?p=9594
⇒ 「チョムスキーを超えて 普遍文法は存在しない」って記事読んだ https://spring.littlestar.jp/english/?p=10369
アニメや子供番組はう~ん~ざ~り~するほど見せればいい。密室育児でロクに家族以外と交流のない子でも、毎日「おかあさんといっしょ」をみてれば、おおよそ日本語はしゃべれるようになる。それといっしょで、毎日、う~ん~ざ~り~するほどアニメや子供番組を見てれば、英語耳が育つ。見たがるのにまかせて、いくらでも見せればいい。ただし出来るだけ、週1でもネイティブに習うとか、オンライン英会話で外国人と話して、英語がコミュニケーションに必要なものだと気付かせて、普遍文法(?)を発動させてやりたい。英語でコミュニケーションする必要を感じなければ、普遍文法が発動しなくて、アニメを見せても効果がない。英会話教室とかオンライン英会話だけではインプット量が足りないけど、それで「英語で話さないと!」と思えば、普遍文法が発動するから、あとのインプットはアニメでも、CDかけ流しでも十分。見せる動画は、聞き取りやすい幼児番組や、子供同士の会話が多いものがいいと思う。
⇒ 英語はコミュニケーション https://spring.littlestar.jp/english/?p=5613
⇒ 人懐っこさという武器 https://spring.littlestar.jp/english/?p=7098
学習時間は必要。3級1000時間、準2級1750時間。内訳はアニメを見るんでもいいし、DSでゲームをするのでもいいけど、それなりの時間が必要。この長丁場をクリアするには、子供が好きなアニメやゲームを中心にしていかないと、もたない。費用的にはTVやYouTubeやCS放送やNetflixやDSソフトなんかをフル活用するのがオススメ。
読み書きじゃなくて、聴く話すを中心にトレーニングして準2級(1750時間)を超えると日常会話が出来るようになる。2000時間を突破したあたりで、バイリンガルって言われるようになる。
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試験の形式に慣れるためには、英検ネットドリルがオススメ。PCやiPadでクイズ形式で問題に慣れながら、必要な語彙が補強できる。直前に紙で模試をして試験手順を確認してやれば、3級程度の英検はクリアできる。
最近は英検の公式サイトで、スタディギア for EIKENっていう2~5級対応のサービスが無料で使えるらしい。HALの時代にはまだなかったので、どんなもんだかはよくわかりません。
どこにも明記はされてないけど、英検と旺文社は関連会社みたいなので、参考書は旺文社ベースがおすすめ。
5級 |
4級 |
3級 |
準2級 |
2級 |
公式サイトには準1級もある。 |
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3級以上の二次面接の対策には、オンライン英会話がオススメ。マンツーマンでみっちり25分間、毎週のように外国人と英語で話せば、ものの5分で終わる面接ぐらいは十分に対応できるようになる。直前にはがくげい社のPCソフト、英検合格力シリーズでシュミレーションして手順を確認するのがオススメ。子供は臨機応変に対応はできないので、完璧にシュミレーションできるのはありがたい。
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英検のレベルについて。
英検て日本では中学から大学レベルってされてるんだけど、それはあくまで日本の学校で習った場合であって、すべての問題を理解して正解しなくても合格するわけだし、本当のレベルは、ネイティブ4才から14才くらいだと思われる。海外に住む日本人の子供はそれくらいで合格してるようだ。以下、あくまで目安ってことで。多分、これより低い年齢で合格するには、英語ではなくて、単語があらわす概念が理解しにくいとか、母語で読んでも内容がさっぱり意味不明とかの問題が出てくるから、普通に母語で受ける教育レベルよりも英検の内容に突っ込んだ特殊な教育をする必要が出てくるんだと思う。たぶん…おうち英語でやるなら、小学校で2級、中学校で準1級、高校で1級くらいが妥当なところかと思う。
英検5級(中学初級)ネイティブ4歳
英検4級(中学中級)ネイティブ5歳、
英検3級(中学卒業)ネイティブ6歳、学習時間1000時間、ドラえもん程度の読書、TOEIC365
英検準2級(高校中級、高卒認定試験免除、センター試験)ネイティブ7歳、学習時間1750時間、YL3(マジックツリーハウス)程度の読書、TOEIC400
英検2級(高校卒業、大学入試)ネイティブ9歳、学習時間2500時間、YL6(ドリトル先生)程度の読書、ポケモン程度のアニメ、TOEIC540
英検準1級(大学中級、センター試験満点扱い)ネイティブ11歳、学習時間3750時間、YL9(ハリーポッター)程度の読書、TOEIC740
英検1級(大学上級、全国通訳案内士外国語試験免除、教員採用試験英語試験免除)ネイティブ14歳、学習時間5000時間、ニュース番組(CNN10、ABCニュースなど)、TEDの視聴、TOEIC950
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子どもに英検なんて…早いんじゃないのっ!!!という批判について…、
我が家では通ってる学校が英検を煽るので、その点について疑問を挟む余地はない。
英検の本当のレベルは上記のようなものなので、
ネイティブ相応の年齢に達していれば、子供には無理!ということもない。
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★子供が英検を受けることのデメリット
子ども自身が受けたいと思うならいいけど、親だけフルスロットルだと大変。
問題が無味乾燥でつまらないから、問題に慣れさせるのが大変。
子供を英検会場に連れてくのが大変。
受験料だ、交通費だ、昼食だ、と意外に費用が大変。
周囲の人がびっくりして、引く。
★子供が英検を受けることのメリット
子供自身が自信をつける。
中高生に混じって1人で試験を受けることで度胸がつく。
周囲の人が一目置いてデキル子扱いしてくれる。
これからの時代は中学受験でも有利になったりする…かなあ?
周囲の人の見る目が変わって、本人に自信がつくというのは、
子供にとって、とてもいいプラス要素になる。
結局、子供自身のモチベーションが保てるなら、やって損なし、と思う。
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就学前
1年生の頃のHAL 児童英検ブロンズ
2年生の頃のHAL 児童英検シルバー ゴールド 英検5級に合格
3年生の頃のHAL 英検4級 3級 準2級に合格
4年生のHAL 2級に挑戦
5年生のHAL 2級に合格
6年生のHAL 準1級に挑戦
中学1年生のHAL 準1級に合格
中学2年生のHAL 1級に挑戦
中学3年生のHAL 1級に挑戦
高校1年生のHAL 1級に挑戦
高校2年生のHAL 1級に挑戦しなかった…
高校3年生のHAL 1級に挑戦
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⇒ 使わない高額教材はゴミだと申し上げているのです。ーテレビを見てぼんやりする在宅ワークは、時給600円ー
⇒ おうち英語は【信頼できる人】にアドバイスを受けるべきっていう意見を見かけるけど…、【信頼できる人】って…、誰?
⇒ 英語の始め時はいつ?早期教育についてボンヤリ考えてみた。
⇒ 0歳からママがオールイングリッシュで生活することのリスクは本当に大きいと思う。
⇒ おうち英語を可能にしたのは、Amazonと、YouTubeと、オンライン英会話
⇒ 国語とか英語とか算数とかの土台には共通の「抽象的思考能力」があるんじゃないかと思う
⇒ オンライン英会話は「インプット」でも「アウトプット」でもなく「スイッチ」だと思ってる
⇒ 語りかけは「インプット」ではなく、「スイッチ」だと思っている
⇒ 早期教育失敗の原因は「足す」ことじゃなくて「引いて」しまうこと
⇒ 私立小中に9年通った結果(4000時間やってもバイリンガルにならないよ)
⇒ 英語はキライ。
⇒ ブログを読むときには、書き手の目的を差し引いて読まないと
⇒ おじいちゃんが教えてくれた、成功するために必要な、たった1つのこと。
⇒ 帰国子女は優秀
⇒ 国公立受験で一番大事なのは、数学6:学習時間と到達偏差値
⇒ 子育て上手なママ
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